『make America great again』東部3州(ウィスコンシン・ミシガン・ミネソタ)の工場労働者にこう呼び掛けて、ロナルド・レーガンは大統領選挙に勝利した。州知事時代には法案に署名して成立させたはずの「中絶法」に反対することで『福音派』の票と献金を集めた。
そしてレーガノミクスを実行した、けれどそれで興隆したのは軍事産業とメディアだった、日本車は牛肉と米国産米と引き換えにされた。東部3州の工場労働者たちは報われなかった事は、三大自動車メーカーのその後を見れば分かる通りだ。
そして再び『make America great again』を、“ラストベルト(錆び付いた地帯)”と化した東部3州の工場労働者に投げ掛けて、ドナルド・トランプは大統領に返り咲いた。社会の多様性や人種間の融和を否定して、『福音派』の強力な支持と票を獲得して、だ。
白人優位主義と多様性社会、寛容性を『福音派』の票と引き換えにして否定する手法…1980年と同じ図式で誕生(再選)したトランプ政権。トランプ候補を大統領の座に再び押し上げた彼等彼女等は、はたして報われるのだろうか?