ゴルフ会員権、全国平均３％上昇　株高で投資意欲

　値下がり基調が続いたゴルフ会員権が上昇している。仲介大手の住地ゴルフ（東京・中央）のまとめでは全国の平均価格は現在、112万円で直近の安値の昨年末に比べ３％高い。相場は昨年８月にも上昇したが短期間で反落した。今回は会員権との連動性の高い株価の大幅な上昇などで法人や個人の投資意欲が高まっている。名門コースの値上がりが目立つ。

　住地ゴルフによると関東圏の平均価格は122万円。同社が1979年に集計を始めて以来の最安値だった昨年12月第２週に比べ７％高い。

　名門とされる小金井カントリー倶楽部（東京都小平市）は昨年12月第２週時点に比べて200万円高い約4700万円。桜ケ丘カントリークラブ（東京都多摩市）も100万円高い約900万円に上昇した。

　仲介大手の桜ゴルフ（東京・中央）の調査でも関東圏の平均は93.3万円で同３％高い。

　「売り注文の３倍の買い注文が入っている。法人のまとめ買いが多く、当面は上昇傾向が続きそう」（住地ゴルフ）という。

　会員権は2008年秋のリーマン・ショック以降値下がりが鮮明になり、07年の半値以下になった。

　住地ゴルフによると関西圏も102万円で12月第２週より１万円高い。中部圏は112万円と直近で最も安かった１月第１週に比べ１万円上昇した。